7月より空撮した動画像から静止画を抽出し,これを平面とみなした地面に射影変換して
鳥瞰モザイキング画像による地図を作成する.これらの画像を観察する活用するプラット
フォームとしてGoogle Earthを使用し,人工衛星からの写真と対地高度100mの低高度で
撮影した高解像度画像を組み合わせてみることができる.



作成した鳥瞰モザイキング画像地図の一つ




空撮データから作成した土石流発生現場の高解像度鳥瞰モザイキング画像地図を
衛星写真上に上書きしたもの(衛星写真の撮影日は2011/4/1)
水色の線は小型無人航行ヘリの飛行軌跡を示している.




Google Earthの機能により2009年7月(およそ2年前)の画像を表示できる.




上記の衛星画像に高解像度鳥瞰モザイキング画像を上書きしたもの
(撮影を行った2011年6月下旬当時の様子はこのようであったと考えられる)




高解像度鳥瞰モザイキング画像は低高度での撮影により得たものであり,
高い解像度をもつ.空き缶の種類まで見分けることができる.


空撮により高解像度画像を撮影しただけでなくレーザー距離計を用いた地形(距離データ)の計測を併せて実施した.



計測点の中で高さの低いものを緑,高いものを赤となるようヒートマップで表している.
緑の部分における太い空白は川面を表している.



地形データをビューワで回転させた図である.




Google EarthのDEMデータに基づく仮想的な3次元表示機能を用い,
上記の地形データと同じ方向から観察した図である.
地形データにおける緑から急に赤に変化する箇所,すなわち,急勾配が存在する場所で
土石流が発生したことがわかる.


本復興支援事業の報告が2011年12月23日に計測自動制御学会SI2011セッション名:レスキュー工学で報告されました.
講演名「衛星からの広視野画像と低高度UAVからの高解像度画像を組み合わせた砂防GISコンテンツの作成」



Last Update 12/31/2011  This volunteer is supported by (財)JKA平成23年度東日本大震災復興支援事業.